大会プロフィール
☆大会名称:
第43回全日本チェス選手権全国大会(2011日本チャンピオン決定戦)
☆日時場所:
2010年4月30日〜5月5日 東京
☆大会形式:
スイス式11回戦、0分+30秒累加フィッシャー?
☆タイブレーク:
不明
☆参 加 者:
??名
(ごらんの通り2011日本Championshipですが、
このサイトではあえて2010全日本…と呼びます)
この大会のクロステーブル
(戦績表)を趣味で作成しました。
You can look at the Cross Table of the Japan Championship
which I made for myself. Notice. It is an informal one.
明日から全日本
明日から全日本チェス選手権です。
FM上杉君(函館!)は当然優勝候補でしょうし、函館に2回も来てくださったFM小島さんが
どのように迎え撃つのかがポイントであり、小島君も応援したいです。
この二人が優勝候補だと予想していますが、今回はそんなに単純ではありません。
史上最強の大会
馬場さんが自身のブログで
「Strongest Championship Ever(史上最強)」
と表現された通り、この大会にはFM渡辺さんをはじめすごいメンバーがせいぞろいのようです。
おそらく、現在の日本トップ・クラスは(羽生さん、森内さんを除き)
全員参加かもしれません。よって、何が起こるかわかりません。
山田弘平(函館)が、その中でどこまで通用するのかも要チェック。見ごたえある大会です。
トップせいぞろいという点で、この全日本が、どのチェス・ファンにも
興味深い大会になるでしょう。参加者すべてが、日本チェス界が動く現場にいる幸運を感じつつ、
その期待にこたえるチェスを指すことを願っています。
このサイトでは、応援を中心に北海道からのんびりと全日本を追ってみたいと思います。
18:25 2010/04/29
がんばれ、上杉君、弘平!
(kamiyakumo)
1日目
初日、1,2ラウンドから荒れているようです。2Pをきちんと取ったのは、
小島さん、南條さん、ヌルマトフさん、上原さん、たったの4名だそうです。弘平も、上杉君も1.5Pです。
山田弘平は体調不良で、しかも5,6ラウンドは不参加のバイらしい。
上杉君は時差のせいでしょうか。どうも意気が上がりませんが、まだまだ
始まったばかり、これからに期待していいでしょう。
バイが多い初日
・・・と書いていたら報道官(?)から連絡が入りました。バイが多く、1R加速だったから、
一見荒れたラウンドにみえるだけでした。上杉君も弘平も1つドローというのは
特に悪いわけではありません。バイが多いことは、はっきり言うとがっかりですが、
2000+が16名出場なのは、期待したレベルといえます。
「目立ったのは、若手期待のタンタン君が龍二さんにドローを取ったこと」であり、
やはり大会の行方はまだ予想できないようです。それでも2日目は、前半戦の明暗を分けるでしょう。
8:15 2010/05/01
2日目
山田弘平はこの日2戦2勝。他不明です。
20:31 2010/05/01
若手の注目株
続報です。相手の一人は伸びているタンタン君で、以前教えたバリエーションを使ってきたそうです。
「もう、楽に勝てる相手じゃない」そうで、タンタン君はその後2000+プレーヤーにドローを取りました。
阿部真大君も2000+の大御所から勝利をうばったそうです。この2人の若手は弘平の言うように
「若手の注目株」にまちがいありません。レイティングを越えた力を持っているわけですから。
函館の子どもたちが彼らに教わることができたら刺激あるだろうなと、考えてしまいます。
上杉君は、4Rの結果がまだわかりませんが、「少し晋作君がいい」ということらしいです。
しかし、中盤までは互角だったそうで、相手は浜根さんです。浜根さんは弘平からドローを取り、
馬場さんをやぶりました。今のところ大活躍です。
順調な展開
小島さん、南條さんの2人がもう4Rに当たり、ドローになった時点で全勝は消えて、
3.5点がトーナメント・リーダーということです。弘平は明日バイなので落ちますが、
上杉君、小島さんが最前線にいる展開までは順調であり、今後に楽しみを残しました。
明日、私は札幌のチェス・フェスティバルを見に行ってきます。
上杉君、花粉症に負けるな! 小島さん、がんばってください!
21:38 2010/05/01
3日目
5ポイント−南條、小島
4.5ポイントー上杉、野口、山田
以下4ポイントで渡辺、馬場、佐野、岩崎、三阪、ヌルマトフ、桑田ら。
6Rdの結果で抜けているのは渡辺さん勝ち。前田さんはドローです。
明日のトップ・ボードは山田 vs 小島。そして、野口 vs 南條。(敬称略)
札幌のチェス・フェスティバルに行って帰ってきて疲れました。今日はこれだけお伝えします。
0:26 2010/05/03
4日目
今入った情報を少し。
南條さん単独トップ
南條さんが2勝して7点の単独トップ。どうして今まで全日本で南條さんがだめだったのか
不思議でしたが、やっとジンクスがくずれそうです。誰が止められるのでしょうか?
7・・・・・南條
6.5・・・小島
6・・・・・上杉、馬場、他(?)
5.5・・・山田、他(敬称略)
最後まで自分のチェスを
山田弘平は小島さんにいいゲームだったらしいのですが、残念。
それでも、次は勝って5.5点です。今のところ、まあまあのシード位置くらいです。
上杉君は、あまり調子がよくないようで、6点に甘んじています。優勝には苦しい展開ですが、
あと4試合残っています。勝負は何が起こるかわかりません。まだまだ希望を残していますから
上杉、山田両君にもうひとがんばりしてほしいところです。最後まで自分のチェスを!
会場で話題になっているのは、2人の中学生の強烈な強さだそうです。上位陣は戦々恐々、
特に阿部君は台風の目になる大活躍みたいです。早くJCAの速報が見たいのですが、
あまりうまく情報が入って来ないのはなぜでしょう。しかも、下位ボードの当たりが
微妙にコンピュータのペアリングと会わない理由がわかりません。
20:03 2010/05/03
どちらが入賞圏内か
明日のペアリング速報。馬場vs南條、中村龍二vs小島、山田vs上杉(敬称略)
続報が入り、結果を振り返ると、本当に残念な結果だったことがじわじわ実感されます。
上杉君、弘平、ともに大きく後退したことは否定できません。
そして明日は山田vs上杉戦、どちらが入賞圏内に残るかというラウンドでぶつかってしまいました。
こうなった以上は、両者にいいファイトを期待するだけです。
そして、馬場さんは、上杉君、渡辺さんに勝利し、次は第1ボードです。
トップ独走の南條さんを止められるのでしょうか。
下の写真で6,7ラウンドの結果がおわかりだと思います。クリックしてください。
0:29 2010/05/04
7.0 南條
6.5 小島
6.0 馬場
5.5 上杉、山田、三阪
(敬称略)
5日目
今入った情報だけ。
うーん…、弘平は2敗でした。上杉君と桑田さんに負けました。
がっかりでしょうが、これも勝負のうちです、仕方ありません。
彼は次に伸びる可能性があるというのが本気のなぐさめです。
最終戦は塩見さんとだそうです。
上杉君は弘平に勝った後、真鍋さんにドローだったそうです。
小島さんが南條さんと並ぶ
南條さんは馬場さんを破りましたが、次に三阪さんがドローにしました。
小島さんは強い。1戦も落とせないこの場面できっちり2勝し、
南條さんと並ぶとは!
そして、最終戦、南條さんは桑田さん、小島さんは高橋さんだそうです。
22:23 2010/05/04
最後を勝ちきって
上杉君は3位の確保を、弘平は勝率50%超目指して最後を勝ちきってほしいと思います。
そしてトップは、小島さん、南條さん、どちらなのでしょう。
8.5点・・・南條、小島
7点・・・・・上杉
6.5点・・・三阪、桑田、高橋
6点・・・・・佐野、以下6名(敬称略)
0:38 2010/05/05
最終日、小島さん南條さん同時優勝
まず速報、小島さん、南條さんが最終戦も勝ちきって同時優勝でした。
2人ともこの史上最強の大会の中で抜群の強さを発揮したと思います。
おめでとうございます。特に小島さんの追い上げには驚きました。
上杉君が単独3位
上杉君はドローで単独3位入賞を確保。弘平は勝率50%で終わり、残念な結果でした。
2人には大いに不満な結果だったかもしれませんが、史上最強の大会で存在感があり、
応援している我々に夢を与えてくれたことに感謝します。おつかれ様でした。
18:20 2010/05/05
クロステーブル
9.5点・・・南條、小島(優勝)
7.5点・・・・・上杉(3位入賞)
7点・・・三阪(4位入賞)、馬場
6.5点・・・・・桑田、渡辺、高橋、中村龍二、上原、塩見(敬称略)
この大会のクロステーブル
(戦績表)を趣味で作成しました。
You can look at the Cross Table of the Japan Championship
which I made for myself. Notice. It is an informal one.
ただし公式発表ではありません。まちがいあればご指摘くださるとうれしいです。
21:35 2010/05/05
<左:ケーブル・テレビの取材を受ける上杉君、右:局後の検討>
<左:最終ラウンドの山田弘平、右:ゴールデン・オープンの表彰式>
<左:おめでとう南條遼介さん、右:全日本選手権の表彰式>
全日本の記事を[全日本選手権2010]
にレポートとしてまとめてみました。
他の大会レポートもあります。目次は[レポート]です。ご参照ください。
馬場さんのブログにもインタビューや、情報があります。
まとめ1(ライバルどうし)
優勝は南條さん、FM小島さんという東大と慶応の大学4年コンビでした。
麻布高校時代からライバルどうしで技を磨きあってきた二人は、とっくに日本のトップクラス
でしたが、この参加メンバーの中で結果を出したことは、今の日本チェス界は二人が中心だと
いう意味だと思います。
南條さんが突っ走る中、小島さんは例年と同じようによく追いつきました。勝たなければいけない
ゲームを勝てるすごさです。こういうプレーヤーを敵にまわしたら本当に怖いですね。
FM上杉君(函館、米国在住)は惜しくも3位でしたが、十分に立派な成績です。
上杉君が、有力な優勝候補だったことは証明されましたが、ペースをつかめないままだった気がします。
山田弘平(函館)は成績が振るいませんでしたが、今回優勝した二人を1月に破っているのは、誰でもない、
弘平(学生チャンピオン)です。それを思えば、このまま落ち込んでいられません。
まとめ2(若い力の台頭)
上位3人が大学生と高校生なら、目立ったのは若い力の台頭です。ずっとチェスを続けている
中学生コンビが全日本で結果を出しました。阿部真大君が勝率50%の5.5点、タンタン君が6点の快挙です。
格上の上位陣からポイントをけずっていかないとその点数になりません。やはり、実戦でもまれている
若い人は早く伸びます。次の日本チェス界は二人のもの?
函館の子どもたちも負けていられませんね!
そして、優勝しても不思議でない強豪たちが下に沈んだ中、三阪さん、馬場さんは強かった。
もちろん、4位でも本人たちは満足していないでしょうが強さ再認識の成績でした。
まとめ3(堂々たる成績)
北海道の代表として出場した青木さんは5.5点、小林さんが4.5点、ともに堂々たる成績です。
北海道のレベルは低いなんて言わせませんよ。応援メッセージを札幌クラブのみなさんと
贈ったかいがありました。
などと、函館に身近な方々を中心に勝手なまとめを書いてしまい、失礼しました。
はじめは「のんびりと観戦」のつもりでしたが、特派員(?)から情報が入るにつけ、
第3者なのに、ついつい力が入ってきてしまいました。
いずれにせよ、もっともっとチェスを日本でメジャーにしたいという思いを、
全国のみさなんと共有したいと思ってのこと、お許しください。
最後に函館の選手への応援、記事に対しての応援、大量のアクセスなど、
本当にありがとうございまいした。