大会プロフィール
☆大会名称: 1期教室チェス大会
☆日時場所: 2010年2月26日〜、19時15分開始、函館
☆大会形式: スイス式7回戦、公式戦(急がず7回やります)、32名参加
☆持ち時間: 20分+30秒累加フィッシャー、あるいは40分切れ負け。
☆注意事項: @事前ペアリング。開始19時15分、15分遅刻か欠席は公式の負け。
A最終回バイは0点だが、途中バイは1/2点。強制のバイは1点。
B棋譜を必ず書く。まちがって書いてもペナルティーはない。
C棋譜をTDに提出。次回にもらうこと。
☆タイブレーク:@Buchholz(相手得点合計)ABelger(勝者得点合計)BSeed(開始順)
(最初に発表したものから若干変更しました。申し訳ありませんが大筋変わりません)
クロステーブルは、こちらで。
新年度開始
新年度が始まりました。公式戦は、あえてグループ分けしません。理由はJCA新方式への対応と、
上下の交流です。1日2ラウンドも考えましたが、急がず、ゆっくりとチェスをしてもらうことに
しました。単にレイティングのための、あるいは単に局数をこなすための公式戦はしません。
7ラウンドあれば、3局以上はいい勝負のペアリングとなるでしょう。
1ラウンド
ボード
白 番
結果
黒 番
1
山田 明弘
1-0
津 大洋
2
津 大弥
0-1
今野 周
3
松浦 勇希
1-0
金城 透弥
4
小林 由佳
0-1
佐藤 翼
5
笹森 芳輝
1-0
中貝 勇作
6
中貝 省吾
0-1
玉利 真人
7
土橋 衡充
1-0
佐藤里乃佳
8
菅原 和馬
0-1
佐々木 翼
9
笹森 絢香
1-0
富田 彩音
10
富田 敦志
0-1
齋藤 詢
11
玉利 克夫
1-0
山上 未咲
12
山上 晃輔
0-1
笹森 雄大
13
渋谷 快成
1-0
二川 愛
中川 啓
1
Bye
金城 康弘
1
Bye
田中 春行
1/2
長内 亮太
1/2
深見 藍
1/2
金城 琉菜
1/2
1
中川 啓
0-1
津 優大
ゆっくり考えよう!
チェスが上手になるように、試合形式で練習をすると考えてください。
ですからゆっくりと、よく考えて、駒の利きを確かめながら指しましょう。
かけはなれたペアリングもありますが、勝敗は当然なので、上位者は完ぺきに勝つようにし、
下位者は1手でもねばりましょう。
棋譜の内容を重視します。先生がコメントする場合もあります。
1局たりともいいかげんに指すことは許しません!
内容重視
ペアリングがすぐにできなかったことでご迷惑をおかけしましたが、
無事に新年度1期の公式戦がスタートしました。結果は順当です。
32名が参加する長期間の公式戦は、国内でも例が少ないと思います。
じっくり考えて試合する、それを検討することで上達します。
がんばりましょう。
お預かりした棋譜は次回返します。私に時間があればコメントを付けます。
コーチにしてみれば、この大会は勝敗より内容を重視します。
なお、以下に予定ペアリングを発表してありますのでご確認願います。
3R以降は、事前に予告ペアリングします。
ペアリングされているのに欠席すると、公式に負けとしますので
ご注意ください。
9ラウンド
96. FM 小島慎也 2307 1-0 SMITH Thijmen 2082
118. MARUEJOLS Claude 2007 1/2-1/2 馬場雅裕 2212
179. 山田弘平2061 1-0 BOK Gidius 1665
現地レポート En France
2010年2月20日20:13
今日は午前中が試合でした。
オランダの子のルイロペスをつぶして5/9点で終えました。パフォーマンスは2100前半くらいですが、
やはり対マスター3連戦が0点で終わってしまったのが非常に悔やまれる大会でした。
いろいろ課題を見つけることが出来たので日本に帰ってしっかり勉強したいと思います。
小島は現在優勢。昨日は楽勝だったはずのゲームを落とすという内容で、
かなりショックを受けていましたが、さすがの立ち直りです。
馬場さんはキング周りの形が崩されており少し怪しいかもしれません。
上位ボードは1、2番ボードが一瞬でドローになりゼレブッフの優勝が決まりました。
ネギの優勝もあるかと思いましたが、ドローで妥協した感じでした。
2010年2月20日21:52
現状。
馬場さんはポーンを食い合ってドロー。小島はエクスチェンジアップ。ほとんど勝ち。
Kamilは負け。上位ボードでがんばっていたアルゼンチンのLemosも負け。アベルゲルはCori姉に勝ちそう。
(後日談:Cori姉は1ポーン・ダウンのエンディングを逆転!)
Seed 氏名Rate 順位
1R 2R 3R 4R 5R
6R 7R 8R 9R
点 Perf.
152 小島2307 125
●81 ○241 ○299 ●19 ○289
○208 △89 ●52 ○286
5.5 2318
210 馬場2212 206
●144 ○295 ●106 ○388 ●129
○254 ○409 △132 △256
5.0 2205
298 山田2061 223
○365 ●171 ○367 ○202 ●46
●100 ●212 ○417 ○475
5.0 2124
2007年では岩崎さんが5.5点で2100-2200のセクションで入賞していました。
3名ともシードより上
海外での9ラウンド。馬場さん、小島さん、弘平、お疲れ様でした!
実は、小島さんにこの大会に参加する意味を問うたことがあります。
そのときはよくわかりませんでしたが、今ようやくわかった気がします。
少しがんばればIM、GMと戦うことができる貴重な機会がある大会、
これはそう多くないでしょう。
3名ともシードより上の順位で終えました。小島さん、馬場さんは、
それぞれ強豪たちからポイントを取って帰ることができました。
自分たちには不満もあるでしょうが、はたから見ればたのもしい結果です。
あえてつけ加えるなら、さらに上のIM、FMのタイトルを早く取って
ほしいと思います。
弘平にとってみれば、海外でタイトル・ホルダーらと初めて対戦することが
できたのは大きな収穫でした。これらマスターから1点しか取れなかったのは
事実です。しかし、
それ以上でなかったことが「非常に悔やまれる」と言えたことは、大きな進歩です。
以前なら勝つどころかドローだって想像できなかったわけですから。
今は、すぐ手が届く目標になりました。
全体で、優勝したのはZHEREBUKH(GMゼレブッフ)でした。7.5点の
>単独優勝。トーナメント・リーダーのおじいさんGMのグレビッチ(昔は
めちゃくちゃ強かった、今も健在!)を直接対決でやぶり、追ってきたGMネギ
をドローに退けての優勝でした。(9:48 2010/02/21)
大海に出ましょう!
函館のチェス教室の子どもたちには、チェス大会に出るように話をして
います。市内の大会でなく、札幌や東京の大会です。そして、いつかは
海外の大会を考えてほしいと思っています。この3名に続いてください。
そのことを想定して毎週やっているつもりです。
チェス教室のみなさん、大会、…いや、大海に出ましょう!
大会プロフィール
☆大会名称: ブリッツ大会
☆日時場所: 2010年2月19日、函館
☆大会形式: スイス式7回戦、28名参加
☆持ち時間: 5分切れ負けブリッツ
汗をかいてのブリッツ
27名参加、小さな子どもたち含めて、1日7ラウンドのブリッツは
初めて。これだけ多くのペアリングを1時間半で7回さばくのは、
お母さん方の助けなしにやれませんでした。感謝します。
子どもたちは、特に小さな子は「暑い」と汗をかきながらのブリッツであり、
チェスがいかに体力を使う熱いゲームかを証明していました。
クラスは前回参加者のシード順で決定。前回不参加の者(X印)は、
今回はクラス優勝の対象外とし、次回に対象者とします。
もちろん、全体の1位〜3位はクラスなど関係ありません。
(これをオープンといいます)
1
山田 明弘 X 6.5点 31.5 29.25 1位
2
田中 春行 O 6.0点 31.5 25.00 2位
3
今野 周 O 5.0点 34.0 21.50 3位
4
佐藤 翼 A 5.0点 29.5 18.00 A1位
5
笹森 芳輝 O 5.0点 29.0 18.00
6
齋藤 詢 A 4.5点 26.5 15.25
7
玉利 真人 X 4.0点 29.5 13.00
8
佐々木 翼 O 4.0点 27.0 9.00
9
長内 亮太 X 4.0点 25.5 10.00
10
笹森 雄大 A 4.0点 24.5 11.00
11
津 優大 B 4.0点 23.0 11.00 B1位
12
玉利 克夫 X 4.0点 22.0 10.00
13
渋谷 快成 B 4.0点 19.0 8.00
14
津 大洋 B 3.0点 25.5 6.00
15
金城 琉菜 C 3.0点 24.5 7.00 C1位
16
中貝 勇作 C 3.0点 24.0 5.50
17
中貝 省吾 C 3.0点 23.0 8.00
18
山上 晃輔 D 3.0点 23.0 7.00 D1位
19
金城 透弥 C 3.0点 23.0 7.00
20
津 大弥 A 3.0点 21.5 4.00
21
菅原 和馬 X 3.0点 20.5 6.00
22
小林 由佳 X 3.0点 19.0 3.00
23
山上 未咲 D 2.0点 24.0 8.00
24
富田 敦志 B 2.0点 22.5 4.00
25
富田 彩音 D 1.0点 18.0 0.00
26
マ マ X 0.0点 23.5 0.00
27
佐藤里乃佳 D 0.0点 21.0 0.00
項目は順位、氏名、クラス、得点、タイブレーク@、A。
記号説明:Oクラスなし、X前回不参加、A,B,C,Dはクラス名
詳細はコンビネーション125号に掲載予定。
新しい風
前回は1月、参加者も少なめでした。今回も部活、あるいは塾が
忙しくて参加できない者がいて残念でしたが、新入生たちがほとんど参加し、
穴を埋めました。ラウンド数も多かったことから、実力伯仲のペアリングが多く、
4ラウンドからは楽に戦っている者は誰もいないはずです。
新入生に先輩がやぶれる番狂わせがたびたびありました。
新入生は思ったより上達が早く、新しい風が吹きつつあります。
金星をあげたのは、今わかっているだけで、詢君、琉菜さん、省吾君、勇作君、
未咲さん…。
私が優勝しましたが、今までとちがって当然とは思っていません。
恥ずかしい話ですが、正直うれしいと思いました。生徒たちがどんどん強くなっているのが
実感できました。
優 勝:山田明弘 (6.5)
準優勝:田中春行 (6.0)
第3位:今野 周 (5.0)
A優勝:佐藤 翼 (5.0)
B優勝:津優大 (4.0)
C優勝:金城琉菜 (3.0)
D優勝:山上晃輔 (3.0)
奨励賞:佐藤里乃佳、富田彩音
女子の部優勝:金城琉菜
<小島さんの7Rの相手LALIC(左)と、8Rの相手TODOROV。どちらも強そう、というか怖そう…>
TODOROVはブルガリアのGM、SMITHはスウェーデンのIM。クライマックスでしょうか。
一方、弘平は地元の下位者とです。しっかり取って最後につなげてほしい。(22:54 2010/02/19)
前のラウンドで、小島vsLALIC戦では、20手そこそこで相手がドロー・オファーしてきた
そうです。オープニング・プレぱレーションがぴったりだったので相手の
戦意がなくなったのでしょうか。ともあれ大きなドローでした。
(ちなみに、この大会では20手未満のドローは認められていません。)
現地レポート En France
2010年2月20日0:14
ここ数日街中や食堂でよくザオと鉢合わせします。ザオは昨日がボゾビッチと、
その次がアンナ・ゾズーリアとで女性対決が続いています。
トーナメントリーダーはグレビッチ。今日は黒番ですが彼の得意なポジションに見えます。
優勝経験者のユーリー・ボックや、インドのグプタは一昨日、
昨日と成績が振るわずボードを落としました。
今日の一番のネタはどう考えてもグプタ(2008世界ジュニア・チャンピオン!)
の対戦相手がレーティング1220だったことです。
あまりの衝撃でネームプレートを二度見してしまいました。
グプタも座るときに自分で笑ってましたが…。
グプタのワンポーンサクリファイスを受け切れず1220のおじさんは瞬殺されていましたが、
娘たちが一生懸命写真を撮っていたのが面白かったです。
個人的に注目の若手FMカミルはマーク・ヘブデンと。
ここからポイントを取れるのか楽しみです。
(何とそのFMカミル13歳
(実は15歳だったようです)はGMを破って現在17位!)
8ラウンド
47. FM 小島慎也 2307 0-1 GM TODOROV Todor 2490
70. 馬場雅裕 2212 1/2-1/2 IM SMITH Axel 2423
220. EECKHOUT Jean-Louis 1753 0-1 山田弘平2061
馬場さんが2400IMにドロー!
馬場さんが、強豪2400を越えるIMからドローを奪いました!
このドローは、最終的にレイティング・パフォーマンス(大会時レイティング)を
押し上げることになるでしょう。みんな疲れているこのときにこのパフォーマンスは
底力を感じます。
<左から古豪GMグレビッチ、GMゼレブッフ、GMラデュルスキー>
<インドのGMネギ(左)と、グプタ>
大会上位陣、リーダーはずっと先頭を走っていた古豪GMグレビッチを巧みな
キングサイド・アタックで破ったGMゼレブッフが0.5差の単独トップ。
続いて私が注目していたGMネギとGMラデュルスキーの2人が追っています。
ネギはGMアベルゲルを黒番シシリアン・ドラゴンで瞬殺しての
優勝争い進出で、最終戦を白番でGMゼレブッフと対戦します。
ということは、小島さんが1Rで長時間戦っていたGMアベルゲルは、
ここまで入賞候補というくらい強かった訳ですね。
さあ、あと1試合。ここは3名ともここはドローも許さず、シード順位より上に
終わってほしいと思います。最後を全員勝利でしめてください。(9:30 2010/02/20)
馬場さん撮影の写真を含みます。提供に感謝します。
現地レポート En France
以下、山田弘平からのメールです。
2月18日2:56
6R(前のコラム参照)も負けです。
かなりいいゲームでしたが、クリティカルポジションでひよってしまい、逆転してしまいました。
時間がなくなっても正確に指してくるのが印象的でした。やはりロングゲームで
2300以上の相手に一発入れるのは並大抵のことではないと思います。
明日はおそらく下とですが、取りこぼしのないように、U2100のセクションで入賞を狙おうと思います。
(その後…2300クラスの相手と判明、勝負どころ!)
馬場さんは1900台を瞬殺。小島も長くなっていますが、まあ勝ちだと思います。
上はCori(弟)−Sandipanに注目していましたが、ナイトエンディングに入ったところではSandipanがよさそうです。
ペルーのCoriは初戦2200に負けて、その後ボードをあげてきましたが、今日でまたすこし落ちそうです。
Cori姉のほうはレーティング以上のパフォーマンスで上位ボードでもポイントを取っています。
今日はアルゼンチンのLemosと南米対決をやっていました。
あとはFM Doragun Kamil(13才くらい?)も昨日奇跡の勝ちで上位ボードに上がっていましたが
今日はさすがに負けのようです。
さすがに海外の大会はジュニアや女性が異常に強いです
(といっても小島いわく、ここに来る女子プレーヤーは大体どこかの代表のようですが)。
その辺の子が2200だったりマスターだったりするのは衝撃的です。
こういうのは実際出てみないとわからないので、来てよかったと思います。
7ラウンド
48. FM 小島慎也 2307 1/2-1/2 GM LALIC Bogdan 2494
114. 山田弘平2061 0-1 FM TUNCER Ufuk 2302
138. AUVRAY Juliette 1963 0-1 馬場雅裕 2212
小島さんの相手はクロアチアのGM、弘平はトルコのFM、馬場さんはフランスの女子選手でした。
小島さんがGMにドロー
小島さんがGMとドロー。さすが日本のエース!
馬場さんも順当に勝ち、次は上位と当たるでしょう。
山田は負け。勝勢の局面でまちがえたそうです。
残念ですが、どんな大会でも起こりうる悪い結果です。このときにどう切り替えるかの練習でしょう。
あと2局、くさらずに自分のチェスに徹してほしいと思います。(7:20 2010/02/19)
現地レポート En France
2月19日1:16
マスターと当たり続けるためにはもう負けられないところですが、またしても負けました。
しかもMate in 7を逃して!
おかしな手をとがめて一瞬で勝勢になった後、メイトの局面を10分くらい考え続けて間違えました。
かなりショックな負け方で、残り2試合をマスターと戦うことは厳しくなりましたが、
まあ経験だと思っていい内容のチェスを指せるようにしたいと思います。
小島はプレパレーション通り一瞬でドロー。馬場さんはまだ続いています。(その後勝ち)
5ラウンド
35. 山田弘平2061 0-1 IM GOZZOLI Yannick 2515
75. GM ZHAO Xue 2504 1-0 馬場雅裕 2212
105. FM 小島慎也 2307 1-0 BAEKELANT Eva 1946
<GM SOKOLOV(左)、GM LEON HOYOS>
いやあ、すごい。第1シードのGMソコロフ(ボスニア・ヘルツェゴビナ)よりも上のボード、
GMレオン・ホヨス(メキシコ)のとなりでプレーした感想を、弘平に聞きたいものです。
(全然関係ないけど写真のソコロフってちがう方の小島さんに似てる…)
結果はどうなのでしょうか。
(0:08 2010/02/17)
現地レポート En France
以下、山田弘平からのメールです。
2月14日2:47
5Rはプランニングがおかしかったため18手で2ポーンとピースが落ちて負け。
想像以上に序中盤の課題は大きいようです。こちらのプレーヤーはなんでも指せるうえ、
経験豊富で、こちらのプレパレーションには乗ってこないので、
そういうときにしっかりさせる力が必要だと思いました。
今日は一瞬で終わってしまったので注目のザオ−馬場戦を見てくることにします(笑)。
うーん、絶句。…あっさりでしたか。
こんなときは、いい休養がとれるとプラス思考で行きたいですね。
あと4ラウンドあります。
(7:01 2010/02/17)
6ラウンド
95. WGM VOZOVIC Oksana 2309 1-0 山田弘平2061
96. BILLON Olivier 2055 0-1 FM 小島慎也 2307
138. 馬場雅裕 2212 1-0 MESTDAGH Franck 1904
<WGM VOZOVIC> <小島さん(左)と、山田弘平>
弘平の次の相手は2300代、ウクライナの女性GMで、ここが勝負所だと思います。
しかし、彼女は女優さんのような美人。見栄えなんてチェスと関係ないことなんですが、
前に座っただけで、気後れしそうです。(調べてみたら2007ウクライナ女子チャンピオン!)
馬場さんと小島さんの相手はレイティングから言えば問題ないのですが、どうでしょうか。
偶然ですが、小島君のとなりが同じ黒番の弘平です。チーム戦の練習になるかも。
(19:16 2010/02/17)
小島さん、馬場さんは、順当勝ち。弘平は残念でした。
スイス式はここからのがんばりが大切ですから、
次に切り替えてほしい。3名とも勝負のときがきました。
3ラウンド
<3ラウンド>
64. IM HIRNEISE Tobias 2421 1-0 馬場雅裕 2212
100. FM 小島慎也 2307 1-0 URBANIAK Patrick 1959
188. BLEZEL Eric 1825 0-1 山田弘平2061
弘平がIMに初勝利!
4ラウンド
40. IM LE ROUX Jean-Pierre 2497 1-0 FM 小島慎也 2307
97. 山田弘平2061 1-0 IM WHITELEY Andrew J 2292
156. DE RIDDER Dieter 1949 0-1 馬場雅裕 2212
イングランドのIMに弘平が勝ちました。すなおにうれしいニュースです。
相手のレイティングは2200代であり、年齢、写真から察するに、
現役引退という感じのプレーヤーですが、それでもタイトル・ホルダーに
初めて勝ったことにはちがいありません。少なくとも心理的壁はなくなったことでしょう。
(いろいろな方からお祝いいただきありがとうございました!)
小島さんにも勝ってほしかった。小島さん、馬場さんは、弘平のように
「IM、GMと対戦すること」が目標ではなく、その辺からポイントを取りに
フランスに来ています。それは本人たちが一番承知しているでしょう。
大会は前半終了といってもまだこれからです。ぜひ3名そろって金星を取ってほしいものです。
<IM GOZZOLI(左)、GM ZHAO>
…などと思っていながら、5ラウンドのペアリングを見て、びっくり。馬場さんはあの有名女性GM、
中国のザオ・シュエです。WGMではなく、男子も含めた本物のGMです。
弘平の相手も2500代のフレンチ・プレーヤーのゴーゾリ。弱いGMより強いIMなのはまちがいない。
事実、2007年に馬場さんが負けた相手だそうです。
小島さんもここを勝てば次はまたGMかIMとですね。3名ともがんばってください!
(23:40 2010/02/16)
<4ラウンドまでの順位>
順位:名前(得点) 現Rating 大会Rating
1位:VOVK Yuri(4.0点) 2546 2988
2位:KHARITONOV Alexandr(3.5点) 2538 2790
2位:BHAT Vinay(3.5点) 2540 2776
2位:SHCHEKACHEV Andrei(3.5点) 2546 2774
2位:他5名(3.5点)
・・・
47位:YAMADA Kohei(3.0点) 2061 2257
238位:KOJIMA Shinya(2.0点) 2307 2268
296位:BABA Masahiro(2.0点) 2212 2172
大会プロフィール
☆大会名称: Cappelle La Grande International Chess Open
☆日時場所: 2月13日(土)〜20日(土)、フランス、デュンケルク
☆大会形式: 加速スイス式、9回戦、FIDE公式戦
☆公式HP: Cappelle Chess News
☆馬場さんのブログ Behind The Scene にも
詳報が掲載されています。
WIMと初対戦
小島さん、馬場さんの相手はフランスの若いGMとIMでした。次は、
比較的楽な相手だと思いますから実力を出してほしいと思います。
山田の方は、女性IM、タイトル・ホルダーと初対戦となります。
ロシアのアンバルツモワ21歳。(10:41 2010/02/14)
<グランドマスターABERGEL、WIM AMBARTSUMOVA 1989年生まれ>
2ラウンド
104. GUERREIRO Nuno 2076 0-1 FM 小島慎也 2307
110. 山田弘平2061 0-1 WIM AMBARTSUMOVA Karina 2297
146. 馬場雅裕 2212 1-0 SANDERS Isaac B 1899
シード順位は以下のとおりです。あの小島さんのシード順位から見て、
この大会がフランスの単なる田舎大会ではないことがよくわかります。
世界中から有名選手、GM、IMが大勢集まってきます。
ソコロフ、カズガレーエフ、シベシニコフ、ザオ・シュエ、
ロゼンタリス、マメドフ、グプタなどの強豪GMたち。
その中で最大の注目株はインドのGMネギ。
なぜ、こんな田舎でこんな大きな国際大会が開けるのでしょうか。
小島さんが言うには村おこしみたいなものだそうですが…。
いずれにしてもこの順位より上に行くことが、最低限の目標です。
<シード順位>
152位 FM 小島慎也 2307
210位 馬場雅裕 2212
298位 山田弘平 2061
2Rの結果は、順当でした。弘平にしてみれば番狂わせ圏内の相手でしたが、
相手は有名GMバラショフにも勝ったことがある伸び盛りの若手。早くも
海外の洗礼を受けました。1Rの小島さんは95手も粘ったそうで、それを
落としたのは悔しいですね。
次の1日2ゲームが前半の勝負どころです。みなさんにがんばってほしいです。
*** 3期4R ***
4ラウンド結果
1
山田 明弘
0-1
田中 春行
2
今野 周
1-0
松浦 勇希
3
玉利 真人
0-1
佐藤 翼
4
笹森 芳輝
1-0
齋藤 詢
5
津 優大
1-0
笹森 絢香
6
渋谷 快成
1-0
玉利 克夫
7
津 大弥
0-1
金城 琉菜
8
金城 透弥
1-0
富田 彩音
9
山上 未咲
1-0
中貝 勇作
10
中川 啓
0-1
津 大洋
11
富田 敦志
1-0
中貝 省吾
12
深見 藍
0-1
笹森 雄大
13
山上 晃輔
1-0
佐藤里乃佳
14
佐々木 翼
1-0
長内 亮太
これが最終回となります。レイティング近い者どうしの試合、審判に適当にペアリングしてもらいましたが、
得るものは何かあったことでしょう。棋譜を初めて書いた子もこれから何とかやっていけると思います。
負けは気にしないでください。でも何で負けたのか、しっかり棋譜を見て(先生も…)反省しましょう。
それぞれが成長していくことがこの教室で試合を行う目的です。
何の賞もありませんが、4回出席して4勝したのは、
今野君、渋谷君、金城琉菜さんであったことを一応
書いておきます。大きく伸びた証拠です。3勝の山上晃輔君、笹森雄大君、佐藤翼君もお見事でした。
次回は他のみなさんが、必ずリベンジを果たしてください。
ここまでの公式戦3期の結果は例会の結果とともにJCAに今週中に報告します。
<FM 小島慎也、馬場雅裕、山田弘平>
カペル・ラ・グランドのチェス大会に日本から小島さん、馬場さん、山田弘平の3名が参加しました。
この大会は毎年恒例のチェス・トーナメントで、GMから初心者まで参加する
フランスの大きな国際大会です。南條さんが私事で参加できなかったのは残念ですが、
この3名を応援したいと思います。
1ラウンド開始
第1ラウンドのペアリングが発表されました。(22:19 2010/02/13)
44. FM 小島慎也 2307 vs GM ABERGEL Thal 2538
101. BIJAOUI Manuel 2416 vs 馬場雅裕 2212
188. JOURDAIN Antoine 1857 vs 山田弘平2061
全320ボード、ということは640名が参加しているわけです。山田弘平は、
初の海外クラシカル・チェスを体験します。開催地がフランスの片田舎ということで、
そこまでたどりつけたかどうかが、心配というくらいでした。この日の夜メールが来て、
そこはどうにかクリアしたらしいです。
1ラウンド
44.FM 小島慎也 2307 0-1 GM ABERGEL Thal 2538
101. IM BIJAOUI Manuel 2416 1-0 馬場雅裕 2212
188. JOURDAIN Antoine 1857 0-1 山田弘平2061
小島さん、馬場さんは、レイティング200差くらいはひっくり返す力があるはず
なので残念でした。ねらっていたでしょう。
山田は勝ち。レイティングからいえば当然ですが、海外で初の勝利
なのでほっとしました。(7:45 2010/02/14)
現地レポート En France
以下、山田弘平からのメールです。
2月14日2:47
とりあえず、1Rはもたついたものの2時間くらいで勝ちです。
小島と馬場さんはまだまだこれからという感じだと思います。あと、
歩いてたらサミュエル(日本に来たことがあるイギリスのジュニア)
に出くわしました。
成田から13時間ほどかけてパリ、シャルル・ド・ゴール空港に。
そこで迎えがどこにいるかわからず、三人で放浪していたらLeon
Hoyos(有名GM)を見つけて何とか迎えの人と合流。
空港からバスで3時間半ほどで会場に到着しました。
ご飯は出てくるのがやたらと遅いですが、おいしいです。フランスパンが置いてあり、
メインディッシュは大体、肉。とにかくチーズとヨーグルトはどこにでもある感じです。
スーパーに行ったらチーズ売り場とヨーグルト売り場は巨大でした。
ワインも飲み放題。水みたいな感じでワインがあります。
ホテルはいくつかある中では一番いいところを引き当てたようです。
三ツ星ホテル「ボレロ」で、馬場さんと同室です。
僕が確認したところでは同じホテルにローゼンタリス(超有名GM)やザオ(女子の有名GM)がいました。
GMから1600くらいまで(実際は1000くらいまで)かなりの人数がいますが、会う人会う人、
みんなフレンドリーです。
あと、中国の時と違って英語が通じる確率が高いので意思疎通しやすいです。
今検討室ですがまだ上のボードは終わらなさそうです。とりあえず、今日はこんな感じで。
どう教えたらよいのか
チェスの定跡は深淵(しんえん)で、相当の創造性と記憶力が求められる領域です。
すべてコンピューターで解析されたという人がいても、なぜか新しい定跡手順が日々世界中で
見つかります。この領域をチェス教室でどう教えたらよいのか、迷っていました。
中盤、終盤の技術は教えてきました。しかし、序盤はどうするか。
今思っている最適な解決策が、コンビネーション(サークル通信)による定跡の紹介です。
この124号(PDF)で3回目となりました。
教室では、定跡を棋譜どおりにならべさせています。
棋譜どおりならべることで、ルールしか知らない子にも棋譜の良い練習になります。
暗記できるなら暗記してほしいし、手順をまねしてほしいとも思います。
序盤の原則
また、上位者にとっては、解説も含めて読むことによって序盤をどのように
考えたらよいかの指針になると思っています。一番大切なのは具体的な手順よりも、
どの定跡にも通じる序盤の原則で、これは黄色のマーカーを入れて工夫して提示しています。
一度初心者の子どもたちに、「最初はナイトとビショップを出す」と教えたところ、
序盤の指し方が飛躍的に改善したことがありました。これには教えた私が驚かされました。
定跡の名前と手順だけを覚えても棋力は上がらない…。そんな思いが定跡を教えることを
今まであえてとどまらせていました。今もそう思います。レイティング1500までは、
定跡など必要ないとさえ思います。しかし今、いずれ必要になるなら、
少しずつ知識を与えていくべきだと思うようになりました。
定跡を教えないのはコーチの怠慢かもしれません。
代表的な定跡の紹介
どこまで続くかわかりませんが、できるだけ単純に効果的に、小学生にわかるように
いくつかの代表的な定跡を紹介していきます。これをご覧になった方から感想を伺いたいですし、
専門家の方には、ぜひご指導をいただきたいと思います。
<定跡紹介のもくじ>
コンビネーション119号(PDF)・・・
定跡1 アレキン・ディフェンス
コンビネーション122号(PDF)・・・
定跡2 ピルツ・ディフェンス
コンビネーション124号(PDF)・・・
定跡3 スカンジナビアン・ディフェンス
コンビネーション???号・・・定跡4 カロカン・ディフェンス
勝てるのは今のうち
1
田中 春行
1-0
佐々木 翼
2
長内 亮太
0-1
佐々木 翼
3
佐藤里乃佳
0-1
田中 春行
今日は、水泳を習っている子どもたちが大会だったのだそうで、ちびっ子は、
里乃佳ちゃん1人でした。そこで、普段教えたいと思っていたことをマン・ツー・マンで
教えることができました。ちょっと詰め込みすぎて、本人には疲れたかも知れませんが、
満足いく感触を得たと思っています。「お父さんに勝てるかなあ」と言っていた里乃佳ちゃん。
少しさびしそうですが、私は本気で思います、お父さんが勝てるのは今のうちです!
春行君と長内君、佐々木さんとともにブリッツもしました。春行君には2回とも必敗の
形にされ、彼の成長を再確認しました。
長内君も札幌行きが確定。これで、3月の北海道選手権は、田中君、今野君、佐藤君、長内君
(以上4名が同じホテル)、渋谷君、佐藤里乃佳さんとなり、とても楽しみになりました。
舛井さんたちにも会えるかもしれませんね。
*** 3期3R ***
勝てなくても努力する性格が才能
1
佐藤 翼
1-0
津 優大
2
田中 春行
1-0
玉利 真人
3
佐々木 翼
0-1
今野 周
4
長内 亮太
0-1
齋藤 詢
5
玉利 克夫
0-1
笹森 絢香
6
津 大弥
1-0
富田 敦志
7
津 大洋
0-1
笹森 優大
8
金城 透弥
0-1
渋谷 快成
9
小林 由佳
0-1
金城 琉菜
10
中貝 省吾
0-1
二川 愛
11
山上 未咲
1-0
富田 彩音
12
中貝 勇作
0-1
山上 晃輔
13
佐藤里乃佳
0-1
中川 啓
棋譜を書いての試合、2回目となりました。少し落ち着いた感じでできるようになりました。
次のラウンドでは、棋譜をすべて書けるか試したいと思います。
負けずぎらいであり、しかも、いくら勝てなくても努力しようと思える才能が、
チェス教室の生徒には必要です。この日新しく見学に来てくれた小学校4年生が、
始めに5歳年下の里乃佳ちゃんと対局し、勝つのに必死でした。
実は小学校でチェスが強いと言っている子でも、この教室に来れば誰でも下位ランクだと思います。
里乃佳ちゃんでも強い!
他のゲームはすべて負けても「楽しかった」と言ってくれました。
見学した子もチェス教室の生徒になる才能があるかもしれませんね。
それにしても毎週12ボードで足りないとは…。
衝撃の一手
次の局面はソー,ウェズリー対ギリ,アニッシュ。GMソーはフィリピンが生んだ注目の
天才少年です。昨年のCグループでアニッシュ君を抜いて優勝しました。まぎれもない、
最強のライバルです。この試合も読みが正確で、黒番のアニッシュ君は大苦戦でした。
ほとんど白の勝ちとなった局面でソーが指した手は大悪手Ne2。
黒の次の一手がわかりますか?
(コンビネーション123号より)
次の手はもちろん、Rf1+!
キングで取ればQf2#、もちろんピンされているビショップでは取れません。
このレベルのチェスでは信じられないミスであり、いかにプレッシャーがかかって
いたかわかります。持ち時間がなかったのはアニッシュ君の方だったのに…。
この大逆転がアニッシュ君の優勝を決めたと言ってもいい場面でした。