酒井君と星野さんがチャレンジ
世界ユース・チェス選手権が、
10月にギリシャのポルトカラスで行われました。87の国から約1400名が集まる若いプレーヤーの祭典です。
日本からは全日本ジュニア、小学生でそれぞれ優勝した酒井響君と星野華怜さんが世界の壁にチャレンジしました。
星野さんは、3点/11Rで101位、レイティング1089のパフォーマンス。
酒井君は、5.5点/11Rで95位から65位を取り、2217のパフォーマンスは
驚くべき成績でした。
この二人は外国に住んでいるので環境がちがいます。だからこそのチャレンジですが、
どちらも日本での大会に出場して資格を取っていることが共通点です。
二人ともよく長期間のプレーに耐え、結果を残せたと感心しました。
このニュースが日本のチェス界、特に日本の子どもたちにとっての刺激になってくれることを
期待しています。
さあ、アジア大会ももうすぐです。海外で日本人がどこまでできるか。
チャレンジなのは世界ユースと変わりません。
今までの結果はクロステーブルでご覧いただけます。
4Rの結果誤り訂正
訂正前のコンビネーション147号で発表した
公式戦4Rの勝敗がまちがっていましたし、他のミスもありました。やはりあわてて作ったものは
だめですね。申し訳ありません。現在は再発行
させていただきましたので、次回にほしい方はお申し出ください。
その通信にも書きましたが、勝手ながらこれから少し長くお休みをいただきます。
次回は11月5日(金)チェス教室でお会いしましょう。
懇談会は11月12日(金)とさせていただきます。
保護者の方々はできる限りご参加いただくようにお願いいたします。
5R結果
ホ゛ート゛
白 番
結果
黒 番
01 齋藤 詢(10) 0-1 田中 春行(02) 02 佐藤 翼(04) 1/2-1/2 山田 明弘(01) 03 金城 透弥(13) 0-1 松浦 勇希(06) 04 笹森 雄大(14) 0-1 金城 康弘(15) 05 金城 琉菜(05) 1-0 渋谷 快成(12) 06 中川 啓(23) 1-0 津 大洋(21) 07 長内 亮太(08) 1-0 中貝 省吾(20) 08 津 大弥(17) 1-0 中貝 勇作(22) ** 今野 周(03) 1/2 BYE ** 佐々木 翼(07) 1/2 BYE ** 玉利 真人(09) 1/2 BYE ** 玉利 克夫(16) 1/2 BYE ** 山上 晃輔(18) 1/2 BYE ** 山上 未咲(19) 1/2 BYE
大会プロフィール
競技会名:函館大学チェス大会2010
日時場所:2010年10月17日、函館大学
大会形式:準スイス4回戦、10秒ブリッツ
TD、他:24名参加
主 催 者:函館大学チェス部
全国を目指す登竜門
この大会の趣旨は勝ち負けは二の次の交流会だと思いますが、
それにしても気になるのは誰が上に出てくるのかということでしょう。
恒例の函大チェス大会です。ここで優勝した人を挙げてみます。
2005年:おそらく…山田弘平(2010年全日本快速チャンピオン)
2006年:山田真明(元北海道チャンピオン)
2007年:田中春行(2010年全日本ジュニア5位タイ)
2008年:日下隆司(北海道の大学生で1番か2番)
2009年:今野 周(2010年札幌オータム3位)
…と並べてみますと、すごいメンバーではないですか。
もしかすると函館から全国を目指す登竜門なのかもしれません。
佐藤翼君優勝
その大会で今年優勝したのは佐藤翼君(小6)です。期待にそむきませんでした。
次は全道優勝、全国入賞をねらってほしいものです。おめでとう!
2位は金城康弘さんと、松浦勇希君。松浦君はBクラスなら優勝経験ありですが、
ここに来て先輩の力をしっかりと示しました。最後に佐々木さんに勝ったのは金星です。
<函館大学チェス大会 2010 入賞者>
Aクラス優勝:佐藤 翼、準優勝:松浦勇希、金城康弘
Bクラス優勝:金城透弥、準優勝:渋谷快成
Bクラスは大混戦
Bクラスは大混戦。その中で金城透弥君が優勝しました。本命の琉菜ちゃんは、
3ラウンドで玉利克夫君にまさかの敗退。同じラウンドで透弥君と渋谷快成君は、
透弥君が悪いゲームをぎりぎりのドロー(R+B対Rのエンディングでルーク交換!)。
これで克夫君が優勝確実かと思いましたが、4ラウンドで
快成君に負けてしまったのです。結局3.5ポイントで並んだ透弥君と快成君で優勝ブリッツと
なりました。この決勝戦を勝ちきった透弥君が優勝となっています。金城透弥君は、
実力が今一番伸びていると思います。
同じように地力のある渋谷快成君は惜しくも準優勝。二人はきっといいライバルになるでしょう。
史上最高の参加者
札幌の舛井さんたちや、元高丘幼稚園チェス教室の生徒たち4人も来てくれて、
会場は熱気いっぱいでした。24名は史上最高の参加者だったかもしれません。
最高齢は敦賀先生。最年少は1年生の舛井いろはちゃんと、中貝勇作君。みなさん
よくがんばりました。
負けた人も勝った人もみんなチェスを愛好する仲間です。
これからもこの大会が続いてくれることを願っています。
大会を主催した函館大学チェス部の部員たちと、田中弘樹先生にお礼を申し上げます。
大会プロフィール
競技会名:第34回ジャパンオープン
日時場所:2010年10月9〜11日、東京、大田区民会館
大会形式:スイス8回戦、60手+30秒/手累加
TD、他:49名参加
主 催 者:JCA日本チェス協会
オリンピアード選手参加
塩見さん以外のオリンピアード帰りの選手が参加する初の国内大会となりました。
全日本選手権と並ぶ格の高さを誇る大会。優勝候補はもちろん、小島さん、南條さんの
両日本チャンピオンたち。他の参加者がどのように二人に迫るかというところでしょう。
山田弘平は1Rを不戦敗。交通事故に巻き込まれたバスに乗っていたことで遅刻。
「あと全勝なら優勝するぞ」と励ましましたが、どうなるのでしょうか。
(2005年ゴールデンオープンで実際にそうだった人がいます!)
さて、1日目、3Rを終了してトップはAverbukhさん、Amgalanさん、鵜飼さんだそうです。
山田は2勝。小島さん、南條さんはドローを取られたらしく、2.5ポイントらしいです。
2日目のトップ
1位南條さん(5.5)、2位小島さん(5.0)、3位山田、大塚さん(4.5)!
さすが、オリンピアードのメンバー。しかし、帰国して日が浅いのに大丈夫なのでしょうか。
電話での小島さんいわく「全然問題ない」そうです。今日は、「Averbukhさんにドロー。
勝ちのゲームを勝ちきるのは難しい」とのことです。
1日目は南條さんが大竹さんに、小島さんは野口さんにそれぞれドローを
許しています。
小島さんにオリンピアードの話をふると、
「結果的に良かったと言われても、9ラウンド後の成績だったら日本に帰れなかったですから…」
だそうです。前線にいた選手たち、その心情が垣間見れました。
次のラウンドはいよいよ南條さんと予想通りのトップ対決。
山田弘平は1ラウンドが負けだったため、いわゆるスイス・ギャンビット(わざと初回負けて
敗者復活で入賞をねらう)となり、当たりは厳しくなかったようです。もちろん故意でそんな
ことをするのは大きなマナー違反です。いずれにしろ現在3位に入って来たからには
入賞をねらってほしいところです。
最終日の結果
追って情報を入れます。8:13 2010/10/11
速報。
注目の7Rの小島vs南條戦は、小島さんが白番で勝ち。
8Rは、山田vs小島戦で、山田はこれに勝てば準優勝かというところでしたが、
朝は人身事故により電車が遅れ、さらに歯が猛烈に痛いということで、アクシデント続き、
白番ながら、不本意のドローねらいだったそうです。残念。
小島さんからのオファーで、あっさり小島さんのオープン優勝が決まりました。
小島さん、おめでとうございました。
一方、山田は3位以上が確定??だそうですが、
他の結果待ちです。14:58 2010/10/11
小島さん優勝、山田弘平4位入賞
どうやら、順位がまちがっていて失礼しました。つまり、南條さんが2位、アムガランさんが3位で、
山田はタイブレークが悪く、(良い訳がない!)4位になりますが、とにかく入賞だということです。
結果としてオリンピアードのメンバーが、入賞4名中3名が入りました。
それほど意外な結果ではありませんでした。(中村龍二さんも5位タイ)
馬場さん、渡辺さん、上杉晋作さんらが出場していないとなれば、
やはり小島さん、南條さんが安定して強かったということでしょう。
山田弘平はアクシデントが重なり、上位と多く当たらなかったとはいえ、
順位としては良かったと思います。
<ジャパンオープン入賞者>
優勝:小島慎也(6.5P)、準優勝:南條遼介(6.5P)、
3位:Amgalan Bartaar(6.0P)、4位:山田弘平(6.0P)
<上記入賞者の他、全日本選手権シード>
5:Averbukh, Alex、6:中村龍二、7:野口恒治、
8:東芝輝臣、9:佐藤要、10:真鍋浩
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現地レポートはここにまとめました!
函館大学チェス大会2010
競技会名:函館大学チェス大会
日時場所:2010年10月17日、午後12時30分集合、13時開始〜15時。函館大学
大会形式:オープンとジュニアクラスのスイス式、15分切れ負け、詳細を当日に決定。
TD、他:TD:田中弘樹、補助:山田明弘、函館チェスサークル
主 催 者:函館大学
来週の日曜日です!!
函館チェス大会2010
競技会名:第5回函館チェス大会
日時場所:2010年12月11日、函館、地域交流まちづくりセンター
大会形式:スイス4回戦を予定
TD、他:JCA公式戦
主 催 者:函館チェスサークル
アジア大会(広州)
競技会名:アジア大会
日時場所:2010年11月12日〜、中国、広州
大会形式:不明
TD、他:日本代表は小島慎也、山田弘平(函館)、内田成美
主 催 者:アジア・オリンピック委員会
以上のような大会があります。アジア大会というのは、
チェスだけでなく、陸上、水泳、卓球、テニス、サッカー、…、様々な競技を行うアジアの
オリンピックです。この大会から囲碁が正式種目になり「知恵の輪ジャパン」として日本の
マスコミに取り上げられていますが、囲碁がスポーツとなっていることに
戸惑っている日本の報道がおもしろい。チェスのチームも「文殊の知恵ジャパン」とか
何とか、キャッチ・コピーを考えて報道してもらえないものでしょうか。
アジア大会以外ならば誰でも参加できます。ぜひご参加ください!
チェス大会プロフィール
競技会名:第5回札幌オータムチェス大会
日時場所:2010年10月2,3日、札幌、かでる2・7
大会形式:スイス5回戦(スイス・パーフェクト使用)
TD、他:TD:金丸知司、補助:山田明弘、金城さん。14名参加
主 催 者:札幌チェスクラブ、JCA公式戦
札幌オータム今野君3位
10月2日〜3日実施された札幌オータムチェス大会で山田真明がラッキーな優勝を
しました。(金丸さんとの試合は不利な場面で金丸さんの携帯が鳴り…)また、
今野君が3位に入る活躍をしました。優勝しないと、もう大活躍とは言いません。
今野君はそのくらいの実力になりました。真明君とのゲームもドロー・オファーをけって負けました。
ナイス・ファイトです。
14名参加のうち7名が何と函館からでした。
札幌7名といってもそのうち2名が元函館ということで、
函館チェス大会を札幌で行ったようなことになりました。
札幌の方の参加がこれほど少ないのは最近珍しいことです。
残念でしたが、その代わり休み時間にブリッツなどで交流を
深めることにしました。
金城透弥君4位!
他に注目すべきは、舛井開君が5位タイ、
金城透弥君がオープンで4位という成績です。
スイス式の良い波に乗ったからでしょうが、上位なのは確かです。
実力がなかったらそうはなりません。
休み時間のブリッツでは、渋谷快成君が小林さんを苦しめていました。
琉菜ちゃんは先生から初めてドローを奪いました。(局面は先生の負け)
舛井いろはちゃんは、ゆっくり考えて指し、しっかり棋譜がとれるという理想的なスタイルで、
みんなのお手本でした。
金城康弘さんは1Rに伊東さんとの大熱戦の末、金星を取りました。
対外試合の醍醐味ですね。
今回参加できなかった子どもたちも次回はどうでしょうか。
3月の北海道選手権は大きな大会です。ぜひ参加を考えてください。
札幌オータムチェス大会入賞者
<オープン>
1位:山田真明(5)、2位:西森敏之(4)、3位:今野 周(3.5)
<Aクラス>
1位:伊東克英、2位:金城琉菜、3位:佐藤翼
<Bクラス>
1位:金城透弥、2位:舛井 開、3位:金城康弘
<敢闘賞>
金丸知司、橋本辰朗、渋谷快成、舛井彩花
長い持ち時間が課題
子どもたちを見ていて、今後の課題は長い持ち時間のチェスに慣れることだと感じました。
ブリッツの場当たりチェスから、(プロはプランを立てつつブリッツができるけど…)
プランを立てて指すチェスへの脱皮が必要だと感じています。その点、函館の公式戦はいい練習です。
いつもながら札幌のみなさんの子どもたちに対する暖かいお気持ちには感謝いたします。
保護者の方々の心遣い、ありがとうございました。
(以上、コンビネーション145号の記事を改編)
4R結果
ホ゛ート゛
白 番
結果
黒 番
01 今野 周(03) 1-0 金城 透弥(13) 02 山上 未咲(19) 0-1 齋藤 詢(10) 03 山田 明弘(01) 1-0 松浦 勇希(06) 04 金城 琉菜(05) 0-1 田中 春行(02) 05 金城 康弘(15) 0-1 佐藤 翼(04) 06 玉利 真人(09) 1-0 玉利 克夫(16) 07 渋谷 快成(12) 1-0 中貝 省吾(20) 08 中貝 勇作(22) 0-1 笹森 雄大(14) 09 津 大洋(21) 0-1 長内 亮太(08) ** 佐々木 翼(07) 1/2 BYE ** 津 大弥(17) 1/2 BYE ** 山上 晃輔(18) 1/2 BYE ** 中川 啓(23) 1/2 BYE
欠席者が多数あった前回の影響がペアリングに出ました。申し訳ありません。
ただし、差がある対局も、兄弟対決も、公式戦はそれなりに勉強になるものです。
遊びの対局とは全くちがうからです。長い時間の「考えるチェス」に慣れることは、
強くなるための課題です。
当日ペアリングに変更
次からのペアリングは当日ペアリングとさせてください。
当日7時前の連絡なら欠席は最終局以外1/2ポイントにします。試合開始は7時15分。
7時半の欠席で負けとしますので再度ご承知ください。現在1位は今野君(4ポイント)。
2位に齋藤君(3.5ポイント)。3位は田中君、佐藤君、透弥君、山田(3ポイント)。
次のペアリングは、Bo.01齋藤vs今野、Bo.02金城透弥vs山田、Bo.03田中vs佐藤となり、
それは大きく変わらないでしょう。いよいよ5ラウンドから実力近いライバルどうしが
当たります。
10月11日に、この4ラウンドまでの結果、そして9月10日、
12日の例会の公式戦の競技会報告をJCAに郵送したことはお知らせしておきます。
3R結果
ホ゛ート゛
白 番
結果
黒 番
01 田中 春行(02) 0-1* 金城 透弥(13) 02 玉利 克夫(16) 0-1 今野 周(03) 03 齋藤 詢(10) 1-0 金城 康弘(15) 04 笹森 絢香(11) 0-1* 山田 明弘(01) 05 佐藤 翼(04) 1-0 中貝 省吾(20) 06 笹森 雄大(14) 0-1 金城 琉菜(05) 07 津 大弥(17) 0-1 松浦 勇希(06) 08 中川 啓(23) *1-0 佐々木 翼(07) 09 長内 亮太(08) 0-1* 中貝 勇作(22) 10 津 大洋(21) 0-1 渋谷 快成(12) ** 玉利 真人(09) 1/2 BYE ** 山上 晃輔(18) 1/2 BYE ** 山上 未咲(19) 1/2 BYE
*印は不戦勝
3Rペアリング
ここから加速がはずれますので、上位には楽な、下位にはチャレンジのラウンドになります。
事前ペアリング案を公開していましたが、17日(金)次のように決定し直しました。
欠席の連絡が入ったため、上位ボード以外ペアリングが少し変わっています。
ご確認ください。
ホ゛ート゛
白 番
結果
黒 番
01 田中 春行(02) 金城 透弥(13) 02 玉利 克夫(16) 今野 周(03) 03 齋藤 詢(10) 金城 康弘(15) 04 笹森 絢香(11) 山田 明弘(01) 05 佐藤 翼(04) 中貝 省吾(20) 06 笹森 雄大(14) 金城 琉菜(05) 07 津 大弥(17) 松浦 勇希(06) 08 中川 啓(23) 佐々木 翼(07) 09 長内 亮太(08) 中貝 勇作(22) 10 津 大洋(21) 渋谷 快成(12) ** 玉利 真人(09) 1/2 BYE ** 山上 晃輔(18) 1/2 BYE ** 山上 未咲(19) 1/2 BYE
はっきり言って、ここの記事は忙しいときにあわてて作成したのでめちゃくちゃです。
きちんと整理したものは、
レポートの方にまとめました。
そちらをご覧ください。
オリンピアードのまとめ
函館からメンバーを出している私が、客観的に評価することは難しいことです。
それでもあえて書かせてもらえば、
率直に言って、予想した結果よりも男女とも上、とてもよくがんばったと思っています。
(私の戦前予想が低いのは失礼かもしれませんが…)
日本の現状を思えば、今回の到達度は決して悪くありません。男子チームはシードより上でした。
47位となり世界を驚かせたザンビアを、日本チームは破っています。対ネパールもいい戦いでした。
女子もプレーヤーが得た経験を考えれば参加した価値はあったと思います。
それに大切なことは、参加するためにきちんと準備し、トレーニングもしていたことです。
試合に向かう態度も、変わってきています。この方向をどんどん進めてほしいの
です。
選手たちは、夢の舞台で世界トップの選手と同じ空気を吸ってきました。
GMのコーチがどのように指導するのかも体験してきました。
本当にうらやましいと思います。レポートの中で出てきたフレーズ、
「チェスって世界の共通語」は印象的でした。
函館チェスサークルの山田弘平もよくがんばりました。
圧巻は、ナイジェリア戦の死闘です。
このゲームではお互いにレベルの高い手を連発し、いい棋譜を残したと思います。
中盤戦はやられましたが、終盤戦に逆転でドローとしたところも秀逸でした。
そんな経験を、それぞれの人生の糧にし、
さらにこれから日本チェス界に還元してくれることも期待して、
このレポートを終わりたいと思います。
ある方いわく、「前回のドレスデン、今回のハンティマンシースクの
オリンピアードも日本チェス界が将来発展するための通過点で
あり、その結果よりもその中で学んだことの方が重要であり、
我々はそれに注目すべきである」と。同感です。
コーチのMishaに感謝します。JCAのバックアップにも感謝します。
最後に、チームのみなさん、大会の感動をありがとうございました。
チーム成績(オープン)
ラウンド
ボード
シード&チーム名
シード&チーム名
得点
結果
1
26
101 日本 (JPN)
26 アルゼンチン (ARG)
0 : 4
負け
2
41
87 ドミニカ (DOM)
101 日本 (JPN)
3 : 1
負け
3
68
101 日本 (JPN)
141 マラウィー (MAW)
3 : 1
勝ち
4
59
121 ザンビア (ZAM)
101 日本 (JPN)
1.5:2.5
勝ち
5
53
70 IPCA (IPCA)
101 日本 (JPN)
3.5:0.5
負け
6
51
101 日本 (JPN)
114 ネパール (NEP)
3 : 1
勝ち
7
43
90 ルクセンブルグ (LUX)
101 日本 (JPN)
3.5:0.5
負け
8
49
96 バルバドス (BAR)
101 日本 (JPN)
2.5:1.5
負け
9
55
101 日本 (JPN)
139 ナイジェリア (NGR)
1.5:2.5
負け
10
64
102 ボツワナ (BOT)
101 日本 (JPN)
1 : 3
勝ち
11
52
101 日本 (JPN)
133 ケニア (KEN)
4 : 0
勝ち
順位
チーム名
結果
1位 ウクライナ 8勝3分0敗 2位 ロシア1 8勝2分1敗 3位 イスラエル 7勝3分1敗
96位 日本 5勝0分6敗
チーム成績(女子)
ラウンド
ボード
シード&チーム名
シード&チーム名
得点
結果
1
39
39 イングランド (ENG)
98 日本 (JPN)
4 : 0
負け
2
43
90 アルジェリア (ALG)
98 日本 (JPN)
4 : 0
負け
3
50
98 日本 (JPN)
114 ウガンダ (UGA)
1.5:2.5
負け
4
54
98 日本 (JPN)
102 ホンジュラス (HON)
3 : 1
勝ち
5
52
106 パキスタン (PAK)
98 日本 (JPN)
1.5:2.5
勝ち
6
42
57 デンマーク (DEN)
98 日本
4 : 0
負け
7
47
98 日本 (JPN)
81 アラブ首長国連邦 (UAE)
1 : 3
負け
8
49
98 日本 (JPN)
プエルトリコ (PUR)
1 : 3
負け
9
54
96 トリニダードトバゴ(TRI)
98 日本 (JPN)
0.5:3.5
勝ち
10
49
98 日本 (JPN)
79 ヨルダン (JOR)
0.5:3.5
負け
11
53
101 パナマ (PAN)
98 日本 (JPN)
2 : 2
引分
順位
チーム名
結果
1位 ロシア1 11勝0分0敗 2位 中国 9勝0分2敗 3位 グルジア 7勝2分2敗
104位 日本 3勝1分7敗
11(最終)ラウンドの結果
ごらんの通り、女子チームはドロー、男子は初めて4人が勝つ完勝。
両チームとも最終回は良い結果となりました。良かった!
そして、本当にお疲れ様。
Bo.Seed101 Japan (JPN) - Seed133 Kenya (KEN) [4 : 0]
52.1 FM Kojima Shinya 2334 - Gilruth Peter 2202 1 - 0
52.2 CM Nanjo Ryosuke 2257 - Singe Philip 0 1 - 0
52.3 Yamada Kohei 2071 - CM Mukabi John 2074 1 - 0
52.4 Nakamura Ryuji 2187 - Ouma Stephen 0 1 - 0
Bo.53 Seed101 Panama (PAN) - Seed98 Japan (JPN) [2 : 2]
53.1 Munoz Alba 0 - WCM Nakagawa Emiko 1806 0 - 1
53.2 Gonzalez Yaribeth 1906 - Maeda Haruno 0 1 - 0
53.3 Arosemena Bethania 0 - Wakabayashi Hisako 1493 1/2 - 1/2
53.4 Foster Yesury 0 - Kikuchi Arisa 0 1/2 - 1/2
5人で勝ち取った4−0
10/4 01:40
オリンピアードも今日で終わりです。
男子はここにきて初めての4−0勝ち。完勝で締めくくりました。
塩見さんと合わせて5人で勝ちとった4−0だと思っています。
女子は前田さんがタイムトラブルに陥ってポーンただ落ちで負けるものの、
中川さんが貫禄を見せてチームを救いました。
盛り上がった閉会式
閉会式は、開会式以上の盛り上がりを見せました。
オランダ、Anish Giriは4番ボードとして表彰台に上がりました。
オープン優勝は前回大会から雪辱に燃えていたウクライナ。Ivanchukの驚異的な成績が目立ちましたが、
3、4番ボードも好成績を残しました。
僕と小島が応援していたハンガリーは入賞に一歩届かず、ロシア1、イスラエルが入賞です。
プレーヤーズパーティ
閉会式後のプレイヤーズパーティには日本チームで参加。
日本大好きというアルジェリア女子代表と写真を撮ったり、ヒカルを無理やり捕まえて写真を撮ったり…。
何といっても僕と小島がひそかに応援しているハンガリーのAlmasiとの3ショットは宝物です!
この直前に前田さんがポルガーと写真を撮っていたのですが、その横をすり抜けて僕らはAlmasiに
「写真を撮ってください!」
とお願い。快く承諾してもらいました。
(カメラマンの南條の後ろでポルガーがなぜか爆笑してましたが)
僕らに負けた後驚異的な成績を残したザンビアチームに会ったり、
イングランド女子代表と話したり、Zaheerに会ったりとなかなか楽しかったです。
本当はSamと飲みたかったのですが、ドローでGMノームのところを白で負けたためか、
パーティ会場には現れず。残念ですが次に期待です。
ボード賞のAnishにも一言おめでとうを言っておきました。
ホテルに帰った後は部屋で前田さんの小島、南條、山田によるBlitz特訓(!?)。
前田さんは今回タイムトラブルに陥ることが多かったので、まずは感覚で指す訓練です。
夜の1時半くらいまで続きました。
…さて、明日朝早いのですが、僕は大丈夫なのでしょうか。
選手のみなさん、お疲れ様でした。
この日、ハンティー・マンシスクは雪が降ったそうです。
10ラウンドの結果
Bo.64 Seed102 Botswana (BOT) - Seed101 Japan (JPN) [1 : 3]
64.1 FM Khetho Phemelo 2266 - FM Kojima Shinya 2334 0 - 1
64.2 Oatlhotse Providence 2213 - CM Nanjo Ryosuke 2257 1/2 - 1/2
64.3 Njobvu Ignatius 2217 - Yamada Kohei 2071 1/2 - 1/2
64.4 Gumpo Thabo 1945 - Nakamura Ryuji 2187 0 - 1
Bo.4 Seed98 Japan (JPN) - Seed79 Jordan (JOR) [0.5 : 3.5]
49.1 WCM Nakagawa Emiko 1806 - WFM Alattar Ghayda M 1891 0 - 1
49.2 Maeda Haruno 0 - Dahdal Lougain 1885 0 - 1
49.3 Wakabayashi Hisako 1493 - Boshra Alshaeby 1798 0 - 1
49.4 Kikuchi Arisa 0 - Nuimat Rayah 0 1/2 - 1/2
何とか勝利
10/2 3:00
Fine victory!
というほど、しっかり勝ったわけではありませんが、なんとかボツワナに勝利です。
小島は普通にカロカンで勝ち。龍二さんも紆余曲折ありましたが、
さすがに1900相手には落とせなかったようです。
僕は序盤でうっかりからワンポーンダウンスタート。
30分くらい茫然としてましたが、
そこから盛り返してポーンを取り返してドロー確定。
最後は勝ちに来た相手の無理をとがめて勝ちを狙いましたが、
隣の南條がピースダウンになってしまったため、
パペを入れてドロー。
僕の相手は勝ったらFMというゲームだったので
なかなかオファーを受けてくれませんでした。
最終戦はケニア戦。僕が抜け番になったので、僕は一足早くオリンピアード終了です。
試合後は塩見さん、龍二さん、アーニャ、アーニャの友達二人とともに食事。
ロシアで食べる寿司というのもおつなものです。
意外とうどんと巻き寿司(?)は普通でした。みそ汁は余りにもしょっぱい…。
最後のレストデイは近所のデパートでお土産を探そうと思います。
11ラウンド
まさかというか…珍しいこともあるものです。
なんとMishaがエントリーを間違えて、
日本は上から4人が出ることになってしまいました。
ここまでのゲーム数は僕が8、龍二さん、塩見さんが7だったので、
僕が抜ければちょうどよかったのですが、
5番目の位置にいた塩見さんが抜け番になってしまいました。
塩見さんが可哀そうですが、その分明日は勝とうと思います。
オリンピアード最後のゲームは白番です。
オーダーを見てびっくりしました。そういう事情ですか。
とにかく最後のラウンド、みんな疲れているのは誰しも同じ。
ここまできたらファイティング・スピリットです。
日本チームがんばれ!!
写真:男子(オープン)チーム