
コンビネーション250号
守・破・離
<函館チェスサークル・インターネット通信>
2013年11月22日発行

世界選手権アナンド対カールセン
新チャンピオンにふさわしい
インドで行われている世界選手権は近年にない注目度です。老練のチャンピオン、アナンドと、史上最強の天才カールセンの決戦、これは現在カールセンの3勝5ドローで、ほとんど決着がつきました。
しかし、アナンドはアジア出身、有色人種初の王者であり、数々の伝説を作った男です。その花道に世界のチェス・ファンから声援が届いています。
一方、カールセン(22歳)はブランドのモデルをしている、史上最強のレーティングを持つ、新チャンピオンにふさわしいプレーヤーです。彼の時代はどこまで続くのでしょうか、今後も楽しみです。
ところで、2年前、そのカールセンに黒番を持って22手の短手数で勝った年下プレーヤーがいます。誰だと思いますか?

局後の記者会見はネット中継している
先生に勝って!
守・破・離(しゅ・は・り)は、世阿弥(ぜあみ)という約600年前にいた芸人の言葉です。彼は名人でしたが、教師としても一流で、芸を伝える極意をこの3文字で表しました。
簡単にいうと「まず教えを守れ。次は教えを破ってみよ。最後は教えから離れよ。」という意味です。まず先生の教えをよく守ってください。そして、教えを破る段階、先生から離れる段階まで、早く育ってほしいと思います。
チェスで先生に勝って、この教室から出るという境地です。そうなったら先生はとてもさみしいですが、同時に最高にうれしく思い、その生徒を誇りに思うでしょう。そのときを夢見て今日もがんばりたいと思います。
今週の問題
白番 次の1手は?

ヒント:ピンでg7ルークが動けませんね。
<前号の解答>
1.Qxf6+ Kxf6 2.Nxe5+ これでクイーン、キングのフォークです。簡単ですが、何か盲点になりそうなコンビネーションでした!
誰だと思いますか?の答えはAnish Giri君。
<今年の予定>
チェス教室:毎週金曜日19時~21時
11月29日はお休み!
12月6日、12月20日(クリスマス会)
まちセン例会
12月1日、12月15日
アニッシュ・ギリ君同時指導対局(?)
12月28日